INDEX
概要
日常生活で多くの方が悩まされる肩こりや腰痛は、集中力の低下や気分の不調につながり、時にはめまいや頭痛、吐き気、手のしびれといった症状を引き起こすこともあります。こうした症状は、筋肉や筋膜が炎症を起こして硬くなり、過敏なポイントである「トリガーポイント」が出現していることが原因の一つと考えられます。当院では、このような慢性的な肩こりや腰痛に対し、局所麻酔薬(キシロカイン)を用いた注射による肩こり治療を行っております。
この治療は、キシロカインを直接トリガーポイントに注入することで、痛みの軽減と筋肉の緊張緩和を目指すものです。適切な方法で安全に実施されるよう配慮しており、飲み薬やシップでは改善しにくい症状でお困りの方におすすめです。
こんな方におすすめ
- 慢性的な肩こりや腰痛に悩んでいる方
- 従来の飲み薬や湿布では十分な効果を実感できない方
- 肩こりがひどくなることで、めまいや頭痛、吐き気、手のしびれなどの症状を伴う方
- 長時間のデスクワークや不適切な姿勢により、特定の筋肉の硬直や圧痛を感じる方
- 痛みの症状を和らげ、日常生活の質を向上させたい方
効果/特徴/詳細
期待できる効果
- 局所麻酔薬がトリガーポイントに作用することで、痛みを軽減する効果が期待できます。
- 薬液の注入自体が、硬くなった筋肉や筋膜の癒着を剥がす「筋膜リリース」と同様の効果をもたらし、筋肉の柔軟性の回復を促すことが期待できます。
- 炎症を起こし硬くなった筋肉の緊張を和らげ、動きをスムーズにすることが期待できます。
特徴
疼痛治療や神経ブロックの経験を持つ医師が施術を行うため、安心して治療を受けていただけます。
治療後には、個人差はありますが、首の可動域が広がったり、腕が上がりやすくなったり、腰が楽に曲げられるようになるなど、凝り固まった筋肉が伸びることによる効果を実感される方が多いです。
ドクターズアドバイス
肩こりや腰痛の治療には、患者様お一人おひとりの症状や状態に合わせたアプローチが重要です。局所麻酔薬を用いた注射治療は、その選択肢の一つとして有効です。
この治療は、全身状態が悪い方でも施行が可能ですが、効果には個人差があるため、一度の注射で完全に痛みがなくなることは難しい場合もあります。多くの場合、数回の継続的な治療によって、より確実な効果を実感することができます。
治療と並行して、肩こりや腰痛の根本原因となっている姿勢や生活習慣の改善に取り組むことが、長期的な症状の緩和と再発防止につながります。例えば、適度な運動、ストレッチ、正しい姿勢の意識などが挙げられます。
ご自身の症状にこの治療が適しているか、またどのような治療計画が最適かについては、診察時に医師と十分に相談し、納得した上で治療を開始してください。
リスク
中毒症状、アナフィラキシーショック、神経障害、注射部位の痛み、しびれ、頭痛、めまいなど
メリット
局所麻酔薬が痛みの原因部位に直接作用するため、速やかな痛みの軽減が期待できます。
比較的短時間で手軽に受けられる治療です。
適切に実施された場合、全身に及ぼす影響はほとんどないとされています。
デメリット
注射を行う際に、多少の痛みや、稀に内出血が生じる可能性があります。
使用する薬液に対し、まれにアレルギー反応を起こすことがあります。
非常にまれですが、薬液が血管内に誤って注入された場合などに、めまい、気分不良、神経原性ショックといった局所麻酔薬中毒の症状が現れる可能性があります。
注射針が深く刺さりすぎたり、不適切な方向に刺入されたりした場合、神経を損傷したり、胸部に注射した場合には気胸を引き起こすなど、重篤な合併症が発生する可能性があります。しかし、これらの合併症は非常にまれであり、経験豊富な医師が細心の注意を払って施術することでリスクは最小限に抑えられます。
症状の程度や原因により、効果の感じ方には個人差があります。
ダウンタイム
一般的に非常に短く、ほとんどありません。注射部位に一時的な赤みや腫れ、まれに内出血が生じることがありますが、これらは数日で改善します。また、一時的な筋肉痛や肩の動かしにくさを感じる方もいますが、数日で落ち着きます。
施術の流れ
診察・カウンセリング
担当医師が診察し、お悩みを伺います。肩こり注射が適応かどうかを判断し、施術の内容、期待できる効果、費用、リスク、副作用、アフターケアについて詳しく説明します。この際に、ご不明な点や不安なことは遠慮なくご質問ください。
施術
施術室にご案内し、医師が患部へ注射を行います。
アフターケア・注意事項説明
注射部位への刺激を避け、安静を心がけ、激しい運動や飲酒は避けるようにしましょう。また、仕事内容によっては一時的に控える必要がある場合もあります。特に、力仕事が多い方は、注射部位の痛みや腫れに注意が必要です。また、稀に手足のしびれや気分が悪くなる場合もあるため、状態によっては1日程度運転や機械操作を控えてください。
【よくある質問】
Q: 1回の注射で効果はありますか?また、注射がくせになりませんか?
A: 症状の程度にもよりますが、1回の注射で痛みを完全に解消することは難しい場合があります。しかし、数回継続していただくことで、筋肉の炎症が着実に改善され、効果を実感されることが多いです。この注射治療には依存性はありませんので、ご安心ください。
Q: 注射後、どのくらいで効果を実感できますか?
A: 個人差はありますが、早い方では注射後すぐに効果を感じられることがあります。中には、2〜3日経過してから痛みが軽くなる方もいらっしゃいます。注射後に一時的に揉み返しのような痛みを感じることがありますが、これは凝り固まった筋肉に溜まっていた痛み物質が放出されるためと考えられ、最終的には痛みが楽になることが多いです。
Q: 他の治療と併用することはできますか?
A: はい、他の治療法との併用も可能です。患者様の症状や状態に合わせて、最適な治療計画をご提案いたしますので、診察時にご相談ください。
Q: 治療を受けられない条件はありますか?
A: 妊娠中および授乳中の方、使用する局所麻酔薬やその他配合薬(例えばプラセンタやノイロトロピンなど)にアレルギーのある方は、この治療を受けていただくことができません。
料金表
- 肩こり注射
- ¥8,800